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木星好機、火星接近ということで、Captureの検討をしてみました。
ROIを大きくしてしまうとFPSが小さくなってしまいます。
シーイングの悪い日本では出来るだけShutter時間を小さくして
ラッキーイメージングに徹したいところです。

そこで、ASI224MCとFireCaptureを使って以下の実験をしました。
まずは下の表を見てください。

これは、Shutter時間10msec設定での Capture/Savedの数値を観察したものです。
AVIとSerではフォーマットの違いによる差は小さいようです。(1と2段目の表)
640x480におけるビニングによる差は小さいようです。
これはASI224MCの仕様によるものです。
これ以上大きな数値は得られないものと思います。
しかし、1024x768では大きな差があります。(当然でしょう)
これはAVIでもSerでも同じことが言えます。

次にASI224MC画素の最大を使用した場合です。(3段目の表)
1304x976をビニングすると自動的に652x488になると言う意味です。


光学系で倍率を大きくして、ASI224MC画素の最大で受け止めたら
画質が良くなるのか興味が湧いてきます。
1ピクセル3.75umのASI224MCでの感度とビニングして感度を高めた場合と
どちらが得策なのだろうか。
ビニングするとピクセルの実質のピッチが倍になるので光学系で倍率を高め、
ピクセル(ピッチ)サイズは大きくしてみようと思います。
(カラー・ベイヤー配列ですので、以上のように単純ではありません)

さて、以下は実際に撮影し、全く同じ処理を施したものです。
シーイングの変化があるので単純には比較できませんが、参考にしてください。
共通撮影データ
 望遠鏡:アスコ26センチF8  動画撮影時間90秒 ASI224MC  ADC使用
     UV/IRカットフィルター使用 Registax6 50%スタック
     FireCapture Gain=400 Gamma=50 Format=Ser

(1)ROI=640x480 Powermate2.5倍 Shutter=5msec FPS=127(avg.)

Frames captured=11489

(2)ROI=652x488 Powermate5
            Shutter=10msec binning=2x2 FPS=99(avg.)

Frames captured=8987

再現のために別にもう一枚撮影

Frames captured=8987

(3)ROI=652x488 Powermate5倍
            Shutter=20msec binning=2x2 FPS=49(avg.)

Frames captured=4497

ううん、どうでしょうか?
スタック枚数が多いはずの(1)ですが、ノイジーです。
(2)と(3)の違いはシャッター速度です。
当然(3)はスタック枚数は少なくなりノイジーになります。
また、シャッター速度が遅いためにシーイングの悪い時は不利になっています。
細かいところは(2)(3)どちらが優位でしょうか?
シーイングの異なる日に撮影してみないと何ともわかりません。

お断り:遮断空間周波数とナイキスト周波数の関係には最適値があるので
    いたずら半分に極端な実験は無意味になります。
    また、光学系の違いの影響が大きいので、本実験結果は
    すべての光学系で同じことは言えません。

22:30に記事追加
ヨネヤンさんからコメント頂戴後に画像処理しものを追記しました。
ノイジー覚悟で(2)と(3)を処理してみました。
全く同じ処理には出来ないので単純な比較はできません。
ノイズを無視してどれだけ細かいところが出てくるかの実験です。
(2)は

(3)は

なんとなく、ラッキーイメージングの効果で(2)が優位??


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 日記  7  0

コメント

No title

興味深い実験ですね。私も試してみようと思います。
使用するカメラのピクセルサイズでの最適な拡大率、
ゲインの影響(私の経験ではゲイン400ではかなりノイジーになる)など、確認する条件が複数あると感じます。

URL | ヨネヤン ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

はじめまして。
初心者です。惑星撮影法を調べていてこちらにたどり着きました。
御存じでしたら教えて頂きたいのですがFirecaptuerで「AVI」と8bitの「SER」はどのように使い分けるのでしょうか?
bitもファイル容量も同じだし、どう違うのか悩んでいました。

URL | izumi ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> ヨネヤンさん
こんばんは
コメントありがとうございます。
>確認する条件が複数あると
おっしゃる通りです。
色々調べないといけません。
時間を見て実験計画を立案するつもりです。

ゲイン400の件、ありがとうございます。
ALPOのどなたかの発表で400までは影響少ないとのことを聴いてから400としていました。
もう少し小さくしてみます。
アドバイスに感謝いたします。

URL | タキ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> izumiさん
こんばんは、はじめまして
ご質問ありがとうございます。

返事を書くにはこの限りある文字数では厳しいので別の記事にしました。「惑星撮影システムの理解」
どうぞご覧くださいませ。

結論から申しますと、小生の理解では
AVI(8ビット)と、SERの8ビットには差がないと思います

URL | タキ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

CMOSは、デジタルビニングなので、撮った後からステライメージで、ソフトビニングするのと全く変わりませんよ。
DSOなんかでビニングで撮ってビニングダーク引いちゃったりするのは最悪です。
CCD機だと、画素同士を結合してから読み出すので、ビニングの意味は大きいです。
CMOSはそもそも1画素から読み出しちゃうので、事実上ビニングは出来ません。読み出し後に結合するので、S/Nはソフトビニングと同じ。あとは、メモリ持っていてFPGAでPC転送前にソフビすると、データ容量が小さくなるので、フレームレートは上がると思いますが、このあたりは、各メーカさんの設計次第かなぁ・・?

URL | UTO ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

>光学系で倍率を大きくして、ASI224MC画素の最大で受け止めたら
画質が良くなるのか

これ、画像処理も含めて総合的に考える必要がありそうなんですよね。
自分の場合は、なるべく小さく撮って、強調処理で追い込む派なのですが、大きく撮った場合には抜本的に画像処理を変えないとダメだというのは分かりました・・
QHY178C、苦戦ちう・・。

URL | UTO ID:79D/WHSg[ 編集 ]

No title

> UTOさん
こんばんは
アドバイスありがとうございます。

>全く変わりませんよ。
フレームレートを高速化するのが目的です。
確かにFireCaptureでビニングしても感度があがりませんでした。
ステイメでビニングすると感度が上がりました。
ううむ、よくわからないことがあります。

FireCapture撮影時にビニングすると画素が約1/4になり
フレームレートが向上しますが、感度がほとんど変化しないのはCMOSの読み出し方式が理由なのでしょうね。
単に画素を小さくしているだけ?
だとすれば、FireCaptureってCMOS対応がほとんどですが、ビニングオプションは何のためにあるのでしょう?

>像処理も含めて総合的に考える必要がありそうなんですよね。
確かにそう思います。

URL | タキ ID:79D/WHSg[ 編集 ]

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